img_02

サービス自慢のミネラルファンデーション

肉体的欠陥を指摘されるとかなり傷つくし、そのことがきっかけでさらに気にするようになる。 もちろんまわりがみんなニキビができている子ばかりならそんな悩みは持たずにすむのだが、私の周囲にはなぜだかまったくニキビなどできてない子ばかりだったので、平均的ではない、周囲とちがって見える自分の顔がしだいに強いコンプレックスになっていった。
学校から帰ると、テレビには人気絶頂の「Y」「S」がアップでうつし出されきれいだなあ。 こんなにアップなのに、全然ニキビも何もない。
と、心の中でうらやんでいると、追いうちをかけるように母が私にこう言った。 「あんたと同じ年くらいなのに、みんな肌きれいねえ。
あんたなんて、テレビでクローズアップしたらたいへんよ。 」別に悪気があって言ったわけではないと思うが、テレビに肌のきれいなタレントがうつるたびに言われると、私が悪いわけ?ニキビって遺伝じゃないの?と母親を恨みたくもなったものだ。

ニキビがなかったら私の少女時代はもっと楽しく、こんなにイヤな思い出ばかりじゃなかったのではと、いまでも時々思うことがある。 実際、ニキビのせいで、私はずいぶんといろんなことを我慢もしたし、あきらめてもきた。
とくに、食生活での気のつかいようは、ちょっと異常ともいえるレベルだった。 「マミちゃん、このアイス食べる?」「えっ?ああ、私、いい。
」「そう?おいしいのに、ほんとうにいいの?」ウソだ。 ほんとうは大好きだもの、アイスクリーム。
でも、でも食べられない。 食べたいけど、食べられない。
だって。 「ニキビによくない食べ物」のリストは、ニキビに悩まされた経験がある人なら、一度は必ず何かで見たことがあるだろう。
チョコレート・ピーナッツ・生クリームなどの脂肪分が多い食品、また、ポテトチップや辛いものなどの刺激物がそうだ。 ここに並ぶ食べ物は、それこそテイーンエイジャーなら誰でも大好き!と声をあげたくなるようなものばかりだ。
おいしいお菓子のほとんどにこれは入っているのだ。 だから、私が食べるお菓子はいつも、ラムネ系、おせんべい、アイスならシャーベットだけだった。
脂肪分たっぷりの某海外メーカーのバニラアイスクリームをおいしそうにほおばる友達を横目で見ながら、ほんとうによく我慢したと我ながら思う。 覚えている中でその決まりをやぶった記憶はないのだ。
もちろんそれを食べたからといって、母親に怒られるわけでも、罰金を取られるわけでもなく、ただ自分だけで自分自身に課したルールなのだが、きっとこのころから意志だけは固かった。 ままニキビになるぞ、とはもちろん書かれてはいなかったが、私にとっては恐怖だった。

私はとにかく、徹底して油分を避けた。 たとえば、お菓子を買う際にもチョコやポテトチップなどは論外中の論外だが、それだけではない。
裏面に小さな字で記載されている原材料は必ずチェックした。 そこに植物性油脂なる記述があれば、ああ、ガッカリ……これもダメか。
いまも、当時とほぼ同じパッケージで売られているあのバニラアイスを見ると、何だかとても懐かしい気持ちになる。 そして思うのだ。
あんなに好きなものを我慢して二キビ防止にどれだけ効果があったのかと。 その後、私の油分に対する恐怖感は異様なまでに度合いを高めていき、ついにお菓子だけでなく、日常の食事にまで及ぶこととなった。
「マミ、いいかげんにしなさい!せっかくママがつくった料理をなんて食べ方するの。 」その日の食卓には中華料理が並んでいた。
私は料理の油分をどうにかして取りのぞこうと、お箸でぎゅっと油分をしぼり出していた。 「だって、油っぽいんだもん……」「それなら、無理して食べなくてもいいわよ!」怒った母の顔。
私はうんざりした。 何で私に、こんな油っぽいものを出すのよ……。
私はしぶしぶ食べた。 母とお腹の虫には逆らえない。
だが、いま思えば、ほんとうに母に失礼なことをしたと反省している。 いまは自分で食事をつくるから、当時の母の気持ちはとても理解できる。
ただ、言い訳になってしまうが、そのときはそんな人の気持ちを思いやる気持ちの余裕などまったくなかった。 私なりに考えた、苦肉の策だったのだ(にしてもあまり賢いやり方とは思えないが)。

そして、まずそうに食事を終えた私が、自分の部屋に戻って真剣にながめていた本がそれは、何を隠そう「S」でもなく「S」でもなく「食品成分」とにかく油分、二キビという強迫観念にかられていた私は、自分が食する食べ物全般に、いったいどのくらいニキビのもとが含まれているのか、知らなくては気がすまないというレベルになっていたのだ。 そしてついには、主な食品に含まれる油分やビタミン量はほとんど暗記するまでになっていた。
いま考えると、中学生が一般食品の栄養分をほとんどミリグラム単位で知っているということのほうが何だか怖い。 でもまわりの大人は、将来この子は栄養士になる勉強をしているのだととても喜んでいたようだ。
とにかく、およそティーンエイジャーらしからぬ生活を、ニキビが軽減する高校三年生までほぼ六年間ずっと続けたのだから、いま考えれば相当に味気ない食生活だっただろうし、すでにこのころから美容に対しては異様なまでにエキセントリックでクレイジーだったと思う。 この年代なら、ニキビに悩む人は私以外にも大勢いたはずだが、とらえ方や気にする度合いが異常だった、そんな感じがする。
こうして私の中で美容中毒、ビューティ・ジャンキーの芽は、確実に育っていったのである。 「そういう年齢だから。
時期がきたら治りますよ(これは事実と反する。 アダルト・ニキビで悩む人々がどれだけいることか。
とまたこれか。 もう聞き飽きたよ。

ニキビに悩む多くの人と同じように、私もやはり皮層科に足を運んだ。 そのたびにこの言葉を何人もの皮層科医から言われ、いつも絶望していた。
「時期」っていつなんだろう?私はいま、治したいの!いつかじゃダメなの。 ニキビさえなければシワやシミなどの肌トラブルには悩まなくていい貴重な年代だっていうのに、その年代をニキビでつぶしてしまったら、私には一生、肌のきれいな時期なんてこないじゃないか。
そうなのだ。 昔よりよくなったとはいっても、日本の医療業界はどこかしらで海外より遅れている、というか、ハッキリいって閉鎖的な気がする。
たとえば、ニキビの薬ひとつにしても、アメリカなどではとっくに処方菱なしで使われている過酸化ベンゾイルなどの有効成分が日本ではいまだに許可されていないし、逆にアメリカではとっくに過去のものとなってほとんど使われていない硫黄などが使われていたりするのだ。 たまた、痛みに関しても、ある程度は薬に頼らず耐えなさい、というのが一般的である。
でも、たとえ、たかがニキビといっても、当人にとっては大問題だ。 戦争や飢餓などの差し迫った危機がない国に住むティーンエイジャーにとって、顔のニキビは深刻な問題なのだ。
だから私は、ニキビに効果があるとされているものは何でも試した。 硫黄の入ったローション、殺菌力の強い石けん、お酢のがぶ飲み、歯磨き粉など。
しかし、そんな努力をあざ笑うかのように、私の顔の二キビは減るどころか日増しにその数を増やしていった。

デスクの上にミネラルファンデーションの意外な一面を紹介します。国内外で大絶賛のミネラルファンデーションです。
ミネラルファンデーションが帰ってきました。良い意味でミネラルファンデーションとは別物です。
ミネラルファンデーションの登場です。専門家がミネラルファンデーションについてお答えします。